障害学生支援勤務を経て~大学組織とのミスマッチ~
ざっくりですが、数年前の、大学の障害学生支援室での勤務経験を振り返ろうと思います。
契約職員として入職しました。しかし、結局は1年もおりませんでした。
大学という組織のややこしさや、上司との相性などあり、私には全くのミスマッチでした。この時の職場選択の失敗経験から、今は社会福祉法人に転職しました。
私が勤めた大学の障害学生支援において、キーになっていたのが、「障害者差別解消法」です。
2013年成立、2016年4月施工されました。ポイントは、差別的取り扱いの禁止、合理的配慮の不提供の禁止の2点です。こういった法的動向から、支援の体制整備がなされていました。建前は、「障害学生の学びのため」ですけれども、実際は「法的動向」から、仕方がなくなされているというのが私が勤めていた間に受けた印象です。
福祉系、キリスト教系、仏教系の大学であれば、理念を大事にしているところもあるでしょうし、そこらへんの状況は異なるかもしれません。ただ、ふつうの大学においては、あまり多くを期待しない方がいいというのが、短い間ですが、中に入って感じたことでした。素敵なホームページをしっかり作っていても、現実は結構違ったりしますよね…。世の中によくあるお話なのかもしれませんが…。
支援の決定も、現場サイドではなく、教授会で決定される。早急に支援が必要な場合でも、教授会を経なくてはならない。大きな組織ならではのことですが…。
もし、福祉職を経て、大学での障害学生支援のご勤務をご検討されている方がおられましたら、私はあまりお勧めはいたしません…というのが結論です。